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 どうも、ハサンです。
 いやはやどうも、半年以上も空いてしまいまして…。書きたいと思うことはちょいちょいあるのですが、なんだかんだ書き上げることもせずズルズルとタイミングを逃し続けてました。この筆不精、自分でもいい加減嫌になります。もう少し頑張りたい。

 さて先日、ビルボード大阪に Mark Guiliana's Beat Musicを観に行ってきました。マーク・ジュリアナは御存じのとおり今を時めく辣腕ドラマー、しかも鍵盤が僕の大好きなジェイソン・リンドナーということで、それなりに楽しみにしてました。
 いや、それなりというと語弊がありますね。ただ僕は、彼はドラマーとしては非常に優れていると思うのですが、彼のリーダー・ユニットである Beat Musicはプレイは凄いけどあまり楽曲が良いとは思えなくて、まあでも生でマークのドラミングは観てみたい、てなわけで今回は微妙な臨み方をしたのです。
 結論を言うと、その予想を良くも悪くも裏切らないライブでした。つまり、演奏は素晴らしかったけど、音楽的にはさほど琴線に触れませんでした。
 周りの観客やネット上の反響を見る限り多くの人が絶賛しているようで、それに文句を付ける気は毛頭ありません。しかし、90年代からニンジャチューンやモワックスやワープ等の音楽に触れてきた身からすると(別にそんな人たくさんいるはずなのであくまで個人的な感想ですが)、率直に言って特に面白いことをやっているとは感じられず、むしろその手の音楽としてはもう一つやっつけ仕事感が漂うというか。また、折角超一流のプレイヤーが揃っているのに、クラブミュージック寄りの音楽性なのもあってか、ダイナミクスに欠ける演奏だったのも残念でした。
 好きか嫌いかといえば好きですよ。良いか悪いかでいっても良いと思います。マークのテクニックは圧倒的でしたし、クリス・モリッシーのブリブリのダブベースも、ジェイソンのダサいシンセ(褒めてます)も、見事なものでした。その上で、「お前らもっと出来るやろ!」と思うのです。
 逆に言えば、僕は彼に物凄く高い期待をしているのでしょう。実際、アヴィシャイ・コーエン・トリオやグレッチェン・パーラトのバックでのマークには、掛値無しに心を揺さぶられましたから。

 翻って、先週観に行った YESは、これと正反対の感想でした。つまり、演奏はヨレヨレだったけど、音楽的にはとても満足しました。
 いや、本当にヨレヨレで、特にスティーヴ・ハウのギターが覚束ないことこの上無い。ジェフ・ダウンズのキーボードも、所々かなり怪しい(要はエイジア組…)。
 でも良かったんですよ。確かに僕は「世界一好きなバンドはイエス」と公言してますが、それで目(耳)が曇ったわけではなく、その証拠に“Close to the Edge”と“Fragile”の両傑作の間に演った新譜からの2曲はちゃんとつまらなかったですから(笑)
 そう、今回は、イエス史(そしてロック史)に燦然と輝く『危機』『こわれもの』の二大名盤を全曲完全再現という、何とも胸が熱くなるライブだったのです。というか、演奏がヨレヨレなのは知ってたので、その胸熱感だけで高いチケットを取ったようなものです。
 結局のところ楽曲なんですよね。技術も演出もトレンドもマーケティングも大事だけど、最終的にグッとくる/こないを分けるのは、(少なくとも僕の場合)やはり曲の魅力だと確信しました。イエスに比べるのはおこがましいですが、融解建築で僕らが目指している道は間違いではないと、勇気付けられた次第。中学二年生の時に出会ってから(僕が洋楽ロックにはまるきっかけでした)今に至るまで、イエスにはいつも励まされます。尤も、我々にはまだまだ磨くべきところが山ほど(楽曲自体も含め)ありますが、あの高みを目指し登っていきたいと思います。
 なお、ヨレヨレヨレヨレ言い過ぎたので、彼らの名誉のために申し添えておくと、ヨレヨレでも殊の外「素敵な」演奏だったのです。ズレようがミスろうが一向に意に介さず、自信満々にナルシスティックに「どや!」とばかりに弾く姿は、さすがに何十年も第一線にいるロックスターでした。また、クリス・スクワイアのベースは、ヨレヨレどころか全く揺るぎなく、無茶苦茶かっこよくて、まさしく「イエスの屋台骨」の名に相応しいものでした。アラン・ホワイトについては、暴れん坊ハウ将軍を御するのは大変そうだなあと(笑)

 ところで、話を戻して、マーク・ジュリアナの会場で、ジェイソン・リンドナー擁する Now Vs Now(ドラムはマーク)の新作“Earth Analog”が売っていたので購入しました(Amazonにリンクを張ろうとしたけど見付からない…)。1stアルバムを繰り返し愛聴していたので、期待して買ったのですが、それに違わぬクオリティ。1stに比べ、キャッチーさは若干減りましが、リズムワークの凝り具合は上がった印象です。Beat Musicじゃなくてこっちを演ってほしかった。

 ま、なんだかんだ言っても、どちらのライブも得るものは多かったし、充分楽しみました。
 ではまた。
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