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2014.08.31 anabasis
8/26(火)沼袋SANCTUARY、8/27(水)名古屋Piacereには平日にも関わらず沢山の方々にお越し頂き、ありがとうございました。
第二期融解建築としてはじめて東京まで遠征しましたが、なかなか波瀾万丈の行程でした…。
とりあえず環八に対する恐怖心がむくむくと成長しました。

さて、今回は新曲"Morpho theseus"がお披露目となりました。この曲に寄せて少し述べたいと思います。

タイトルに含まれる「theseus(テセウス)」を引っ張ってくる契機となったのは「テセウスの船」への連想でした。
「テセウスの船」とは、プルータルコスによる伝記(Plut. Thesei, 23.1.)に記された挿話で、テセウスの帰還後も保存されたガレー船は朽ちた木材が少しずつ交換されていったが、果たして補修され保存された「その船」はテセウスが乗って生還したところの「その船」と同一のものであるか、しばしば哲学的議論の的となった、というものです。

偶然この"Ship of Theseus"なるフレーズが意識に上ったのはDoug Dorst x J.J. Abrams による『S.』が目に入ったからでした。これは"V. M. Straka"という架空の作家が著したという設定の、まさに"Ship of Theseus"と題される書物が、図書館の蔵書という設定で蔵書票や借りた人物らの書き込みとともに生々しくパッケージングされているという、奇妙な作品。メタフィクションの好きな人なら垂涎ものの凝りようで、原理的に翻訳や電子化が限りなく不可能に近い挑戦的なものです。そもそもこの作品について説明することがまずもって難しい。

ちなみにこんな感じです。



第二期を迎えた融解建築の現状がまだまだ形の定まりきらない変化のただ中にあり、「これがそれである」と明言してしまえるようなものでないとすれば、それこそこの変化を象徴するような「テセウスの船」と関連づけたタイトルを第二期融解建築初の作品に付けられたら面白いと思い、提案した結果、(中略)ということで"Morpho theseus"となりました。
※(中略)の部分には、この曲名の本来の由来である"butterfly effect"の如きプロセスを各自想像して補完して頂きたく。

変化と前進を模索する融解建築がこの先どちらへ向かうのか、本人たちにもはっきりとはわかりませんが、今後も丹念に一曲一曲仕上げていく基本方針は変えずに進んでゆく所存です。
どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。
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