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2013.09.11 骸と錘
 ハサンです。

 知ってる人は知ってると思いますが、僕は昔、特に高校生から大学入って暫くくらいまで、狂ったように(というかある程度狂ってたのかもしれません)デスメタルを聴いていた時期がありまして。まあ歳をとると共に、音楽の幅も広がり、嗜好も変化し、とんと聴くことも無くなってしまったのですが、今月、僕の好きだったバンドの一つであるCarcassの17年ぶりの新譜“Surgical Steel”が発売されたということで、先日いそいそとレコ屋に赴いた次第です。
 御存じ(?)のとおり、元Napalm Deathというグラインドコアのエリートの血筋にして、『リヴァプールの残虐王』という思わず笑っちゃうような異名を取るCarcass。所謂メロデスの元祖でもあります。超ビッグネームです(キワモノ界のですが)。とはいえ、大御所(キワモノ界のですが)が再結成して新譜を出すってことは昨今よくありますし、がっかりさせられることもまた多い。過度の期待はしないようにしてました。
 ところがどうして、これがなかなか素晴らしい出来なのですよ。初期のグラインドコア要素から後期のメロディック要素までバランス良くブレンドされ、しかもそれぞれの楽曲のクオリティがとても高い。更に、演奏も前より遥かに上手くなってますし、音作りも申し分無いです。久々にメタルで心が熱くなりました、という懐古的な言い方は相応しくないですね、今の成長した(はずの)耳で聴いても物凄くかっこいいです。間違い無くCarcassの最高傑作でしょう。

 さて、そんなCarcassの新譜を買うついでに店内をそぞろ歩いていたところ、いつの間にか(結構前に)出ていたVarttinaの新作“Utu”(邦題:霧)を発見、これも購入しました。
 「いつの間にか」という言葉を使いましたが、実は僕は昔からVarttina(正確には二つのaにウムラウトが付きます)大好きなんですよ。しかし、メンバーチェンジを繰り返し、リリース間隔も延び、なおかつたまにリリースされる音源からもだんだん往時の輝きが褪せていったような気がして、気付けばあまり動向をチェックしなくなってしまっていたのです。
 ところが、このアルバムを一聴した途端、離れていたことが悔やまれました(大袈裟ですが)。“Kokko”や“Vihma”の頃のような派手なポップさではないですが、メロディが非常に立ってますし、曲の構成も丁寧に練られてます。どうやらほとんどの楽曲が、新加入のマッティ・カリオのペンによるもののようですね。変拍子やポリリズムが多用され、転調も多く、かなり複雑に展開していく(まあそれらは昔からのVarttinaの特徴でもありますが)のですが、そんなことは全くたいしたことじゃないと言わんばかりに、全体の印象はあくまでキュートでキャッチーでメロディックなポップ・ミュージックにまとめ上げられています。このアレンジ力は、融解建築でも大いに見習いたいものです。

 そんなわけでここ数日は、CarcassとVarttina、僕が昔から好きでありながらいつしか疎遠になってしまったバンドの久々の新譜、離れてしまった僕を再びぐっと引き戻す魅力に溢れた2枚のアルバムを、何度も何度も繰り返し聴いています。音楽性は掛け離れてますが…。
 融解建築も、じっくりと、しかし着実に、長く人を惹き付ける音楽を作っていきたいですね。頑張ろう。
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