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2012.05.12 大弁如訥
 ハサンです。

 昨夜RAGで、Carlos Aguirre&Quique Sinesiのデュオ・コンサートを観て来ました。二人とも大好きな音楽家であり、数ヶ月前に来日を知った時からずっとこの日が待ち遠しかったんですが、特にキケ・シネシは初来日ということでとても楽しみにしていました。その期待に違わず、というより期待を遥かに上回り、素晴らしかった…! 五月にして今年のベストライブ筆頭候補ですね。
 カルロス・アギーレは新作アルバムを発表したばかりなので、それがメインのツアーなのかと思っていましたが、別にそういうわけでもなく、過去作からも結構演っていましたし、そもそもアギーレの曲とシネシの曲が半々くらい(僕が判る範囲では)でした。二人それぞれに数曲の独奏があったのも嬉しかった。
 ライブでは、スタジオ・アルバムのレイドバックした雰囲気はあまり色濃くなく、程好い緊張感を湛えたアドリブやインタープレイも多く、むしろパッションほとばしるジャズといった趣。とはいえ決してテクニックのひけらかしに走ることなく(彼らは本当に上手いんですが!)歌心溢れる演奏、楽曲の持つ瞑想的で暖かな空気はしっかり保たれていて、まさに大弁は訥なるが如し。
 僕はといえば、早くから並んだ甲斐あって下手のアギーレの手元も上手のシネシの手元もばっちり見える好席をキープし満を持して開演、ライブ冒頭の小品から続けて演奏された2曲目、シネシのペンによる“Seras verdad ?”のイントロが流れた瞬間、早くも目頭が熱くなり全身の毛が逆立ち、そのまま終演まで全身全霊を音楽に傾けていました。他の客も皆とても集中して(同時にリラックスして!)いて、終演時にアギーレが「注意深く聴いてくれてありがとう」と謝辞を述べたほど。今回に限ったことではなく割といつも感じるんですが、日本のラテン音楽ファンの聴衆レベルは高いですねえ。
 演奏楽器は、アギーレはピアノをメインに、時々ギター、一曲はアコーディオンも披露。シネシのほうは、7弦ガットギターをメインに、時々6弦スチールギターやピッコロギターに持ち替え、前述の独奏では一曲チャランゴも。考えたら僕、生チャランゴを聴くの初めてでした。
 どの曲も素晴らしく、2時間はあっという間に過ぎていったんですが、強いてハイライトを挙げるとすれば、惜しくも一昨年亡くなったウルグアイの偉大な音楽家 Beto Satragniを偲んだ曲『ベトに捧ぐ』でしょうか。彼のトレードマークであるカンドンベのリズムをフィーチャーし、哀しくも躍動的な楽曲と演奏でした。
 終演後はサイン会もありましたが、感動を胸に一刻も早く飲みに行きたかったため(笑)、迷った揚句見送り。で、近所の友人達を呼び出して、今日のライブがいかに素晴らしかったか、口角泡を飛ばしながら(麦酒の)飲んだくれていました。迷惑な話です。

 さて、そのRAGで、再来週24日(木)には、融解建築ライブもあります。新しい音源も完成し、更なる新曲もお披露目する予定、御期待ください!
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